瑞垣の話

瑞垣俊二の話を書きなぐる。
彼はニキビ面が目立つ中学3年生。趣味は美人の泣き顔を拝むこととマヨネーズコロッケを食すこと、
人を揶揄うのは好きだけど、言葉遊びの一種であり彼なりのコミュニケーション方法。
本心をさらけ出すのを毛嫌いしているようだが、私は彼に言いたい。
人間一体誰が本音をそのまますべて吐露できるだろうか。多分思っていることの半分も口に出せていないと思う。
そんなわけで彼の本音を聞かせてくれと望むのはごくごく少数だと思うのでもう少し警戒心を解いても良いのではないかと提案したい。
隣に座っている人が何を考えているかなんて正直見当がつかないことが殆どである私は、寧ろ何でも御見通しな瑞垣の
状態が他人にも言えるとは到底思えない。
それに、隠し通そうとすればするほどぼろが出る。あまり頑なにならないでほしい。
彼の未来について、誰かにすがったり甘えたりせずに孤独なスローライフを宣言通り満喫してくれると夢見ている。
横手二中学の雪辱を晴らしてもらいたいのはもちろんだけれど、自分の力で這い上がってくれと願う。
堕落したっていい、やるせない思いに身をやつしてもいい、とりあえず一人の時間を持ってほしい。
読書を今まで学校生活の合間を縫って行ってきた瑞垣ならもっとできる!
引きこもりを推奨する!!!
連れ出してもらわなくて良いです、彼の幼馴染と腐れ縁の活躍は妹を通して知ってください、
門脇の家に月2~3訪問したりされたりするが理想。だんだん自分と相手の距離が開いていくのを体感してください。
海音寺とは電話で週1くらいでよろしくお願いします毎週水曜日の11時30分から(夜中)
一週間の中だるみ防止だよ電波だけでつながっていて
海音寺と瑞垣の真骨頂は電話にあると勝手に思っていて(会うと絶対喧嘩別れになるのが高卒まで続いて欲しい)
世間話と個人的な過去回想交えつつだんだん互いを知っていく過程が私は好きなんだ!!!
時折各々が会話を振り返って景色にその存在を交えて見るところまで来たらゴーサイン。
夏休みに一回、冬休みに一回、年二回くらいの再会でよろし。
高3の受験期にはほとんど連絡とらなくなって、進路は香夏ちゃんを通して把握してください。
門脇が都内に行くっていうんで親的にも安心だからどうせなら関西じゃなくて関東にしようかって
都内に進学決めてほしい。
海音寺は関西で。
瑞垣と海音寺に離れてほしくてたまらないの私の趣味。
大学近いと心の距離が離れてしまいそうだから、あと彼らに一人暮らししてもらいたいから。
夜行で泊まりに行ってそのまま甲子園見に行ったり神宮行ったり、年二回くらいの頻度で会いに行って。
この時期になったらようやく普通に一緒の空間でぼけってできるようになるといい、門脇とはまだ別の弛緩と緊張漂う空気に呑まれてじっと見入ってしまってそれに気づいた海音寺が見返して、暫く見つめ合った後おれたち何やってんだろうって冷静になったと思ったら瑞垣が炬燵に頬をぺったりと貼り付けて、ネコみたいだなって思った海音寺が思わず頭に手を載せて、気持ちいいなってそのまま撫でさせてたらいつの間にか手が離れていて、
ぱっと顔をあげた瞬間不満げな表情をしていたのが相手にばれて、
なに、どうしたんじゃ
別に。なんでもねえよ
なんでもないことないじゃろ、言えよ。
うるさいばか。
なんでそう強情なんじゃ
ああもうわかったよほらみとめりゃいいんだろ認めれば。
って言って二人で鍋をつついた後雑魚寝しながらぽつぽつ思い出話を語りつつ海音寺が瑞垣の頭に手を伸ばして瑞垣は海音寺のそばに身体を寄せて
ああちくしょう心地いいなって悔しがりながら呟いて欲しい。

 

自分で書いた瑞垣俊二の話に不覚にも萌えてしまったためこのまま勢いに乗って書いてみよう!!
海音寺は言語学選択して心理学実験しながら統語論やってほしいんです私はできてないけど。
あれ理系出身の男子に人気だから向いてるのでは???
ちゃんと数学要素も含まれているから合うのでは???
瑞垣は経済もいいな~~~銀行員瑞垣俊二の二次創作凄く好き。
小学校教師もカッコよいけど、昨日授業の外部講師の方が、「小学校はみんなが仲良く!賢くなる場所です!」って声高に主張してるのをきいてげんなりしてしまった…分かるけど…教師目指してる友人は、良い先生だって評価してたけど、私はどうも慣れないな…
いやあ接客業するなら営業スマイル必須なの分かるけど、声を張り上げてテンションマックスで子どもの相手をするのとオトナに対応するのとでは、私としては対オトナの方が心安らぐわ…
學校方針にもよるけれど…いまいち結びつかない…
勝手な想像だけど、瑞垣ってあさの先生に一番近いように思える。
小説の登場人物なり物語構成なりは、必ずしも自己投影でなくとも、自己願望の反映だとか経験による思想を訴えるだとか、
作者の個人的価値観はすくなくとも表現されていると捉えている。

追記
2016/2/9
 
作家さんの話を聞いていると、どうも事はそう単純にいかないみたい…単なる興味で作り出すキャラクターもあるって知って、まだまだ創作に関して知識が浅いと反省。

その中でも瑞垣の言葉の端々からはあさの先生の回想に引っかかる様な印象を受けていて、
だから瑞垣って作家になるのか??という疑いがある。
ナンバーシックスでいうネズミも瑞垣と近い人種だと解釈している、彼も旅の途中で物語をしたためていそう
人間への興味が執筆を掻き立てるのではないかと考えていて、その意味では瑞垣は他人に対する関心の向け方は他の追随を許さないくらいに心を砕いているから向いているのでは??(それと同等自分にも注意を向けているけどもっと自分の可能性を肯定しても良いはず)
何が言いたいかというと瑞垣、海音寺の将来はどうなるのかなって妄想の帰着をどこに持っていけばよいのか迷っています。
私の趣味により二人が近い距離で生活するのには10年以上の年月をかけてほしい。
つまり35歳以降に転機があって漸く動き出す感じ。
23歳でそれぞれの就職進路決めて最初の2~3年はがむしゃらなんだけどだんだんゆとりが生まれてきてそういやあいつどうしてるかなってノリでぽつぽつ連絡とりあって(瑞垣は相変わらず門脇の近況は欠かさずチェックする環境にいるのだけど穏やかに幼馴染を応援する心境でいてくれというかその状態に持ってこれるまで海音寺と会うの禁止。門脇に対する瑞垣の拘泥は自分自身でしか解決できない問題だから安易に人に頼るのはやめよう)
じゃあ旅行ついでにって男二人旅は寂しいから香夏ちゃんと海音寺姉一人動員するのだけどなんか家族に会わせるの挨拶っぽいという微妙な空気に変わり(私の中では瑞垣も海音寺も互いの家に入っていません、レッチェかバーガーショップか喫茶。親は息子の友人関係にあまり関知しない、高校生だし)
なんやかんやありつつもスキーとかエンジョイしちゃって、ゲレンデできゃっきゃうふふやってる海音寺と香夏をまぶしそうに眺めている瑞垣に海音寺姉がこそっと囁いて「一希の話によく出てくる瑞垣君にずっと会いたかったの。想像してたよりずっと気さくで良かった」「ああ、いえこちらこそいつも妹がお世話になっています…(海音寺のやつ、お姉さまたちに何を吹き込んでやがる)」夜男部屋と女部屋の二手に分かれて就寝しようとするも瑞垣が海音寺を詰問しかける。けれど海音寺はあっさりと瑞垣の質問に答える。
「性格はちょっとひねくれてるけど、頭良くて、面白いやつ」
って答えて、あんまりひねりがないから
「それだけ?」
と思わず声に出しちゃって、あっミスったとおもっても後の祭りで、腕組みながらうんうん唸りだした海音寺に若干焦る瑞垣をよそにあ、なんて、やっとこそさ結論がでたと次の瞬間海音寺が突きつけた言葉は
「おれの好きな人って答えたんじゃ」
という爆弾を放って瑞垣撃沈

(2016.1.28)

 

以下わたしの妄想
 

スキー旅行で海音寺の素直なお言葉いただいてしまった瑞垣は過剰に反応してしまって(この人言葉大好きだと思うんだよね、シンプルな告白に弱そう)
頭を抱えて暫く冷静でいられなくなる。
翌日すっきりした表情で挨拶する海音寺と目に隈がある瑞垣がどんよりした空気を纏っているのが
あまりにも対照的で目を丸くする香夏と海音寺姉(海音寺姉の名前教えてほしい)
動揺させたことに少し申し訳なさを感じつつ(少しは堪えるかなとは思っていたけれど予想以上の効果に海音寺自身驚いている)瑞垣は深く考えすぎなんじゃってからから笑ってくれるといい。
対する瑞垣は脳内に今まで付き合った恋人たちとの思い出が駆け巡っていてそれが全部昨晩の海音寺の爆弾発言によりどんどん塗りつぶされていく。
悔しいことに、彼はとっくの昔から瑞垣の心の奥底に住み着いていたし、彼が散々連絡をかけてくるたびに、若干のいらいらと、小さな喜びの感情が湧き上がるのを必死で見て見ぬふりをしていた。
顔も性格も好みじゃないのに、どうしてこんなにも感情が揺さぶれるのだろう。
普段はこれっぽっちも彼のことを考えていなかったから、いざ自分の中にある想いに名前を付けようとすると抵抗を感じる。
嫌いじゃないと思う。けれど、そんな曖昧な言葉では何も伝わらないし、伝えようとしていない。
自分の言葉不足を相手の理解力の無さに転嫁しては元も子もないだろう。
彼と自分はどうなりたいのか、もう動き出してしまう気持ちを止めることなんて到底できない。
せめてもっと時間を掛けて、ゆっくりと向き合っていきたい。


終わってしまった…


いつも思うんだけど、私が瑞垣を書くのって限界がある。当然原作者じゃないのだからそれは当たり前なのだけど、自分の都合の良いようにキャラクターを動かしている。
それに、なかなか男性という生き物は難しい。
私が女だからかもしれないけれど、どうしたって精神的な繋がりに重きを置いてしまう。
人を好きだと思うのにこんなにも葛藤するのかなと単純に疑問視する。
瑞垣の女性性を考えてしまうのはここに由来がありそう。
女性的な思考に思えるの。

関係ないけれど、以前notオタクの女友達、男友達からバッテリー読んだって聞いて
「いいよね~~!私瑞垣俊二が大好きなの!」
といったところ。
「瑞垣って誰?」
という返事を頂いてしまった…女の子に至っては海音寺も覚えていなかった…
みんな原田巧が好きなんだね…というよりも、だいたい1巻から3巻までが広く読まれているっぽい。
その影響で、4巻からの横手編の印象が薄れてしまうのかな。
でも、その男の子は門脇のことは覚えていた…あの、野球うまい人ですよねって…
うん…野球うまくて性格も良くて謙虚な心を持ち合わせている純粋な少年だよっていっぱい情報付け加えておいた。

 
追記
2016/2/2
 
瑞垣の痛い、黒歴史だろって点は本音をつぶやいてみようかという独白にあると思う。
このさも、自分は意識的に他人から見られる自分と本当の自分を使い分け見せかけの演技をしているですよって思い込んでいるところが中学生くさい。
この自意識はどう考えても後々反省というか、ふりかえってみれば唐木にも門脇の打球の軌跡を凝視していたのばれているし(しかも笑ってる)、監督である阿藤にも見抜かれている点が多々あるし(それにしたって瑞垣のコーティング能力、情報収集解析能力は天才的であると思う、ある部分が突出して優れている人間は実際存在しているからありえないとまではいかないけれど、門脇のそばにいることによってその能力を育まざるをえなかったのか、それとも元からの才能なのかは判断のしようがない。出来れば後者であって欲しいし、佳代さんが彼らを見守っている中で、息子秀吾と共に成長する俊二にも暖かな愛情を注いでいたのは俊二こそ、その溢れる才覚に溺れないようにって配慮だったらとわたしは考えたくなってしまう)
門脇の影に隠れるサポーター瑞垣というより、門脇と瑞垣の双璧という認識だから横手があんなにまとまりがあったんじゃないかって思う。
野球の勝敗についてはスポーツに疎いわたしが出る幕は全くないけれど、海音寺が問題児たちの管理に失敗したことこそ新田の勝因なのかもしれないなって感じている。
試合の計画について、海音寺は展西の不満を見て見ぬ振りをしていた結果が野球を取り上げられることなのかって自責の念にかられていた。チームメイトの不和に心を砕いていた、受験もある、自分の自由はどこにある?って彷徨っていた海音寺が、瑞垣に出会うことによって新たな野球の実現を想像することができるようになったのってすごい楽しくて嬉しいし、だからこそ海音寺にとって瑞垣は感謝する対象なんだなって改めて実感。
だからと言って瑞垣に優しくするわけでもなく、ちょいちょい痛いところついてはさっと距離を置くのってタイミングが絶妙すぎて流石キャプテンと脱帽。
瑞垣だって貫禄あるだろうに、相棒門脇からは想像もつかないようなツッコミの連続に疲れながらも、自分こそ型にとらわれええかっこしいしていたんじゃないかって回り回って気付き始めるのが良い。
面白いって思うことが見つけられるのって嬉しいよなぁ。生きがいがある。
自分の心の奥底の「やりたいこと」に蓋をして自分を偽ってばかりじゃ、いつまでたっても前向きになれない。
ほんと、生きやすくなって欲しい。

追記
2016/2/6

フォロワーさんに頂いた言葉をちょっとお借りして。
瑞垣って甘いんだね、他人とのかかわりを完全に断ち切ることができない。
人間が好きなんだと思う。
中途半端な優しさばかりを振りまいて、周りから好意を寄せられると逃げてしまう臆病な人。
孤独でいたいのに、孤独でいられない。
矛盾した想いに頭を悩ませ続ける難儀な性質。
門脇は一人で物を決められる。
海音寺も勿論、瑞垣がいなくたって平気で生きていける。
瑞垣はきっと、門脇も海音寺も心の中に住まわせてしまっている。
だから、自家撞着に陥って苦しむんだと思う。
けれど、人間は割り切ることができないから。
好きなものはきっと、ずっと好きだから。
苦しくても、忘れたくても、破壊したくても、
身体の中でめぐり続ける執着という感情を保持し続ける瑞垣を応援したい。

扱うことのできる言葉が多ければ多いほどその一つ一つの感触を確かめなければならないの面倒だし、その言葉と自分の親しみ具合も声に出したり書いたりするうえで自分の違和感として襲ってくるから瑞垣は自身が他者に向ける感情を説明する言葉を模索し続けて