虹村と灰崎

ラインで友達に虹村と灰崎のことを話していたら予想以上に長くなったので、ブログでまとめてみることにした。
私のイメージとしては
中学校の灰崎くんは、居場所を1つに定めるのが嫌で、部活とかサボってるって虹村先輩が評していたのに賛成で、やっぱ単に一生懸命部活してるって奴がすごくダサく見えて、おれは部活以外にも居場所あるんだよ、馬鹿の一つ覚えみたいにバスケばっかりにかまけてられねぇよ!って粋がってたけど、実際はゲーセンで遊んだり他校の生徒に喧嘩ふっかけたりくらいしかやることがなかった。
だけど、素直に虹村さんや赤司くんの言うことを唯々諾々と聞いて従うのはどうしてもプライドが許さなくて、その素行にキレた赤司に退部を勧められたら、おれだってこんなところすぐにやめてやるよ!って逆ギレ状態でやめた
黒子くんが止めようとしても、灰崎くんからすれば、お前みたいに一途にバスケばっかりやるなんて真っ平御免だ、おれはおれのやりたいように生活するんだから干渉してくるなよ、って感じ
一方虹村さんは、中1のころ金髪にしたり他校の生徒と喧嘩したり襲撃事件に加担したりって不良ぶりを散々発揮していたんだけれど、バスケ部顧問の白金先生に、その力をバスケで使わないかって誘われて、じゃあそうするかって更生した。
その際ちょうど病気が重くなった親父さんのことも考えて、素行を良くする、かつ親孝行をするってことに挑戦し始めた
そんな折に、後輩として入部してきた灰崎くんを見て、昔の自分と同じように不良ぶっているのを見て、過去の自分を重ねてしまい、放っておけなくなった
けれど、虹村さん自身親父さんの病気の進行が酷くなったり、後輩のキセキの世代をキャプテンとしてまとめたり、と、色々責任やしなければならない義務に追われて、どうしても灰崎くんの面倒を見切れなくなった
だから、赤司くんの才能が覚醒したのを機に(紫原くんと赤司くんが戦うまえだから、まだ覚醒していないのかも。先手必勝で、後輩に負けるまえに、トンズラしたのか。感じ悪い言い方で申し訳ないけれど、いいとこ取りばっかしてる虹村さんは狡いと思う。)キャプテンの座を譲り、自分は一部員として帝光バスケ部にいる事を決めた時、キャプテンだから、という言い分で灰崎くんを引っ張ってこれたのが、今度は言い分がなくなってしまい、灰崎くんを無理やり部活に参加させる名目が消えてしまうことになった。
だから、虹村さんは赤司くんにキャプテンを譲った後、灰崎くんのことはもう構うことができないって思ってしまうし、灰崎くんは、あんなにしつこくつきまとってきた虹村さんが、自分がキャプテンを降りた途端構わなくなってきたのを見て、やっぱりこの人は中途半端におれに絡んでくる厄介な人だったんだって認識をする。お互いもう二度と触れたくないような過去となってしまった。
灰崎くんとしては、もう虹村さんなんていう、暴力を振るって自分を従えようとする人間とは縁を切れてよかったって思っているし、
虹村さんは、結局自分は自己満足で灰崎くんを部活に引っ張ってしまった、あいつは過去のおれのように部活に素直にとりくめないだけで、絶対才能はあるはずなのに、キセキの世代という才能の塊が一気に入部したことで霞んでしまった、キセキの世代さえいなければ、お前はバスケを続けていたんじゃないのか、っていう心のしこりを抱えながら、渡米してしまったって感じ。

なんか、灰崎くんって、帝光中バスケ部虹村修造の唯一の汚点みたいな立ち位置だと思うんだよね。
赤司くんにとっても、他のキセキにとっても、虹村修造は完璧な頼れるキャプテンだった。あの赤司くんでさえ、虹村さんのことは一目置いていて、先生からの信頼も厚く、完璧超人だった。
けれど、唯一、灰崎祥吾にとっては、虹村さんほど不器用に自分の欠点を押し隠し、うまく振舞おうとして自分を押し込めている人は居なかったんだよね。
あの人だって、選手なら、レギュラーとして試合に出たかったはず。最後3年の時だって、試合で勝って優勝旗を手にしたいと思うのが自然。
けれど、才能あふれる後輩たちの前では良い先輩ぶって、まるで彼らの道を導くかのような先輩の鏡として振舞った。
赤司くんという帝王学を身につけた、おおよそ中学生とは考えられないようなハイスペックな人からも尊敬されるというのは、大きなに自信になるとともに、すごくプレッシャーだと思うんだよね。期待通りの先輩にならなければならない。小さな背中で背負うにはあまりにも大きなチカラを持て余し、不安になる後輩たちを導くことができるような、立派な先輩にならなければならない。そういった圧力と戦っている事をまるで悟らせなかった。けれど、灰崎くんだけには、理不尽な暴力を振るい、キャプテンだからという名目で、好き勝手に引きずり出した。
確かに、部活に出る出ないは本人の意思次第なのだけれど、虹村にとって、灰崎くんとは、過去の自分の生き写しであり、いま完璧に振舞っている自分の逃げ場所としてみることができる唯一の救いでもあったと思うんだよね。
だから、灰崎くんが辞めたバスケ部では虹村さんはキャプテンを務めることができない。
これからは、キャプテンとなった赤司くんを、良き先輩としてサポートすることに務めることが、正しい先輩としての態度だった。
勿論、試合に出られないのは悔しいのだけれど、実力がキセキの世代よりも劣っているのだから、当然、身を引かなければならない。
灰崎くんは、そんな虹村さんを見て、自分の本音さえ言えない窮屈な場所に身を置いているのが酷く滑稽だと思い、ますます帝光バスケ部への嫌悪感を大きくした。
そもそも灰崎くんって虹村さんのこと拒否するから、虹村さんも辛いし、灰崎くんも鬱陶しがるから、幸せと程遠いCPだけど、灰崎くんのこと、もっとちゃんとしろよ!!ってぶん殴ってあげられるのは虹村さんしかいないんだよね。
灰崎くんも、他の人から殴られるのはすぐに懲りるのに(青峰くんが相手の時は一発で黙ったのに、)虹村さんには負けると分かっていても、反抗する。
だから、お互い殴ったり殴られたりしながらも、お前の前だから、俺は俺のままで居られる。変に気取ったり、我慢したりしないで、自分らしくいられる。それが虹灰の醍醐味だと思うんだ〜

振り上げた拳を受け止めてくれる相手がいるっていうのはとっても貴重なことだと思う。

その感情の爆発の発散相手を互いに見いだせていたら、どんなに体に傷ができても、心の空虚を満たすことができる。

虹村さんは苦手な手加減を灰崎くんに施しているそう…灰崎くんはこの世の中の苦手なものの筆頭に虹村修造をあげている…これの意味するところは…?(深読み)

虹村さんが赤司くんに注目したり、灰崎くんが黄瀬くんに注目したりするのは凄く分かるし、虹村さんと灰崎くんの運命は二度と交錯しないかもしれないけれど、私はもう一度再会してほしいと切に願う。
二人とも、意地っ張りだから、自分の弱みを素直に曝けだせない。
でも、虹村と灰崎同士なら、思いっきり喧嘩できるから、一緒にいるのがラク。

中学時代は無意識で甘え合っている!!離れてからやっと自覚する!!!
二人とも世間慣れしてるから、ちゃんと自覚したら、懐かしんだりしちゃうんだけど、いざ再会となると、すごく気後れするし、気はずかしい。
あの時はあいつにあんなことしてたけど、それって俺があいつに甘えてたからなんだなって回想するの…
灰崎も、虹村が暴力を振るって迎えに来るのが本当に嫌ならさっさと部活をやめればいいのに居続けたのは、なんだかんだ言いつつ、虹村さんに引きずってもらえるのが嬉しかったんだと思うんだ…
灰崎くん構ってちゃんだし、お兄さんがいる弟キャラだから、文句言いつつも、虹村さんっていうお兄さんに甘えてたし、好きだったと思うんだよ〜
虹村さんも、弟や妹がいるお兄さんだから、灰崎のこと、手のかかる弟だって、可愛がってたと思うんだよ〜


結論

灰崎くんは虹村さんのサンドバック。
カッコ悪い虹村さんがみれるのは灰崎くんの前でだけ!おめでとう!灰崎祥吾!!